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インテリアエディターDと行く、高級輸入ファブリックの世界 vol.7
インテリアエディターDが、高級輸入ファブリックの取り入れ方を実際に見て・触れて・レポートする連載企画。今回は、本格的なクラシックスタイルの住宅をお望みの方から絶大な人気を誇る「アトリエ ラ メゾン」代表・インテリアデザイナーの永井佳子さんにお話をうかがいました。

オーダーカーテンだからこそ演出できる唯一無二の優雅な窓辺のシーンの数々をご覧いただくとともに、どのように言語化しきれない住まい手のニーズをくみ取り、美しく快適で感動をよぶ住空間を具現化されていくのかご紹介します。
2022.11.25

vol.7_本格的なクラッシックスタイルのインテリアを憧れで終わらせない!「アトリエ ラ メゾン」で叶える感動の住宅づくり

「家を建てる」「家を買う」というのは、人生の中で数える程しかない大きなイベントですよね。住宅にもトレンドはありますが、毎日の生活を送るからにはやはりご自身の好きなスタイルを貫きたいもの。妥協することなく丁寧に誂えられたら、何気ない日々の暮らしがより輝くのではないでしょうか?今回は、本格的なクラシックスタイルの住宅に住みたいとお考えの方から絶大な信頼を得ている「アトリエ ラ メゾン」代表・インテリアデザイナーの永井佳子さんのお仕事をご紹介。サンクリドーは、長年にわたって窓周りを中心とした空間演出のお手伝いさせていただいていております。
家具・照明はもちろん、建材まで海外から取り寄せてつくる“本物のクラシカル住宅”
床や壁の大理石や照明に至るまで国内外から仕入れて造作した高級ホテルのスパのようなバスルーム
優雅な窓辺を彩る、トリムで縁取られた美しいドレープカーテンとスワッグバランス
写真左/マスターベッドルーム の窓 写真右:バスルーム奥の窓 無垢の木のように見えて水に強い樹脂製のブラインドにスワッグバランス

頭に画像として浮かんできたお客様の「潜在的なニーズ」を、手作りのプレゼンボードでイメージ共有

お客様へのヒアリングを通じ、たとえそれがピンポイントの写真や映画のワンシーンや“ふんわりとした”雰囲気だったとしても、それを手掛かりに永井さんの頭の中には次々と映像が浮かんでくるのだとか。長年のアメリカ、ヨーロッパの高級住宅の視察と買付の経験から浮かんだその映像を、写真や素材を集めた手作りのプレゼンボードを使ってお客様と共有していきます。これから作っていく「空間」というまだ形のないものに対して、お客様に納得していただくのはもちろん「委ねたほうが良いものができそう」とご信頼をいただいた上で製作にかかります。「家というのは一軒ずつ全部違うからこそ、感性を駆使して丁寧にご提案するのがスタイルです。」と永井さん。
色味やツヤや手触りも伝わる美しいプレゼン資料
大きなダマスク模様が印象的な壁紙とレースに、スモーキーピンクのベルベットのドレープ 天井と壁と床の間には、幅広の白いモールディングが効果的に取り廻されています

お客様ファーストの暮らしやすさを重視したプランニング

永井さんのプランニングは、暮らしやすさにも定評があります。マスターベッドルームを中心に回遊できる家事動線や、二方向からアプローチできるバスルームにはゲストがオーナー家族と顔を合わせず出入りできるなど、日々の暮らしを快適に送る「住まわれる方の立場に立った」間取りを、ご自身の生活体験を基に何度もシミュレーションして中を歩いてみます。その過程で「ここにこんなものがあったらいいのでは」と感じたアイテムをご提案、取捨選択しながら空間を作り上げていきます。
写真左/ベルベット生地をフラットバルーンに仕立てたキッチンの窓辺
写真右/明るいランドリールームの勝手口はハンターダグラスの「シルエットシェード」

信頼できるものづくりのパートナーたちと作り上げる空間

「繊細な違いを判断して選択した積み重ねが、空間の仕上がりを左右する」と語る永井さんは、全ての工事において、同じ熱量でこだわりに対応してくれる専門家と一緒にチームを組んで空間を作り上げていきます。

ご自身の確認も含めて、モールディングの細かな納まりやカーテンの垂れる長さや角度のバランスなど全て手描きで納得がいくまで確かめられます。
写真上/図面に永井さんの手描きで緻密にモザイクタイルの模様が描き込まれている
写真下/図面の通りに職人さんが納められるよう、毎日のように現場に通い、意思疎通を図るからこその仕上がり
「ヴェルサイユ宮殿のようなインテリアがご希望」 というお客様の住宅のエントランス階段 カーペットは、サンクリドー代表中島氏手配の職人さんの手によってイメージ通りの仕上がりになったとのこと
写真左/国内外から取り寄せた膨大な量のシャンデリアの取り付け指示図
写真右/壁や家具に施したモールディングにゴールドのエイジング塗装をするためにアーティストが製作した塗装サンプル 背景色によって、同じゴールドでも異なる色合いのものを用いることで完成度が異なる

サンクリドーの「品揃え」「専門性」「美しい仕上がりへのこだわり」を信頼している

窓辺に関しては、お客様に提案するにあたり、まずはサンクリドーのショールームで代表の中島氏と相談しながら商材を絞り込んでいかれます。ブランドをまたいでセレクトされた豊富な品揃えやファブリックの特性と縫製の知識からの提案力、永井さんの作りたいコンセプトを理解しようとする姿勢に信頼を置いているそう。
「高い吹き抜けでも足場を何度も行き来し、美しいフォルムを作り上げてくれる中島さんのこだわりに大変満足しております」と永井さん
15年以上のつきあいの中で海外視察にも同行した経験から、世界観を伝える共通言語がたくさんあることも大きいそうです

納得していただくのはもちろん、感動をお届けしたい

「好きでこだわって夢中でいられるから続けています」と永井さん
輸入住宅のインテリアデザインを30年以上続け、主に本格的なクラシックインテリアを得意とされる「アトリエ ラ メゾン」の永井さん。今回はご紹介しきれませんでしたが、内装の提案だけに留まらず、お庭やカーポートなどの外構も含めたトータルデザイン・施工も行われています。日本では入手が難しい海外の建築資材やインテリア商材を直接輸入し、建築に生かす感性と素材の知識。長年のご経験で培われた様々なものづくりのプロとの連携はもとより、膨大な手仕事を楽しみながら取り組み、見えないものの価値を共有しながら具現化するその過程全てを、夢中になって取り組んでいると仰っていたことがとても印象的でした。
現在は少しモダンな要素もありながらゴージャスな雰囲気の「ドバイスタイル」のインテリアを手掛けているとのこと。今後の作品の幅も楽しみですよね。モダンなインテリアのリフォーム事例もホームページでご覧いただけるので、ご興味のある方は一度のぞいてみてはいかがでしょうか?

*記事内のカーテンを含む窓周りは、全てサンクリドーが採寸・縫製・施工取り付けまで行ったもの

Profile

土橋陽子
Yoko Dobashi

土橋陽子

株式会社イデーに5年間(’97~’02)所属。定番家具開発や、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。

2012年よりフリーランスデザイナー・インテリアライター。自身デザインのfunpunclock が、2017年グッドデザイン賞受賞。

使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするメディアサイトPrecious.jpにて「身長156cmのインテリア」連載中。

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