値引きの話
「オーダーカーテン60%OFF」などネットで良く見かけます。
基本的には国産の一流メーカーと言われる商社さんL社・T社・S社など5・6社はしのぎを削ってその辺りで戦っています。
ただ、消費者の方はその数字に惑わされないで欲しいと思います。
値引き率は大きくて採寸や取り付けが割高なんてお話なんて、ざらです。
これは日本のインテリア業界のレベルを下げてしまったシステムでして、その仕組みについて説明します。
■値引きの仕組み
オーダーカーテンの流通に関わるのはこの5つの業者が基本で、それぞれが利益を取れる仕組みになっています。
これをカーテン業者→お客様にすると
中間が2社無くなるので、この空いたコスト分を値引きとして成立させる事ができるのです。
あとは製品に対しての適正な価格ではない場合や、訳あり品の場合もあり、この割引を実現しています。
品質を評価しないで下手に安価な数字に踊らされないよう、ご注意ください。
■そのほかの予備知識
逆に値引き率の低いファブリック専門メーカーのF社・M社は
基本的に質の良い高価な商品が多いので、それぞれの利益率を低くして、利益高を上げる手法を取り入れています。
最終的には実売価格が本当の価格です。
「60%OFF」は最初からその値引きをする想定で定価をつけているので、
値引き率の高い商品がお得な訳ではないのです。品質に対しての評価も忘れないようにしましょう。
最後に
見極めるという事・予算配分のメリハリを付ける事・オーダーカーテンは新築の晴れ着ではなく、必要に応じて進化させる事と思います。
どこのお宅でも新築時には打ち合わせに時間を取られ、出費も嵩むと思います。
その時に家具や照明など全て気に入った物を揃えなくても時間を掛けてゆっくりと納得したものを揃えたら如何でしょうか。
店長の私も引越ししてから約1年でソファーを探して購入しました。
そして8年たった今でもテーブルランプを探しています。決して焦って決める必要はありません。
ひとつひとつ納得して購入したものは長く使えるものです。
そしてその物が古くなって、味が出て愛着が沸いてくると直して使う。
これがエコで最終的に得をするのはお客様だと思います。