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カーテンが長いとどんなデメリットがあるの?
オーダーカーテンのよいところのひとつは、ピッタリのサイズに作ることができる点です。
しかし、きちんと採寸して注文したはずなのに、長すぎるという失敗は少なくありません。カーテンが長いとどんなデメリットがあるのでしょうか?
カーテンが汚れやすい
カーテンが長すぎると、汚れやすいというデメリットがあります。カーテンの開け閉めの際はもちろんですが、床に引きずることになるので汚れてしまいます。さらに、引きずることによって静電気が発生しやすくなり、汚れやほこりを吸着しやすくなるのです。またほこりが溜まるとカビが発生してしまうこともあり、不衛生です。
カーテンの長さは、床から1cm程度浮いているのが理想的です。床に着くくらいの長さの方が、冬場は冷気が入ってくることを防いだり、部屋の暖かい空気を逃げにくくしたりするメリットがありますので、短すぎないようにも注意してください。
ドレープがきれいに出ない
カーテンが長すぎると、床を引きずるくらいに長い場合、ドレープ(布の重さで自然に垂れ下がってできるヒダの部分)が、きれいに出ないというデメリットもあります。カーテンはドレープがきれいに出ることで、優雅な印象を作れるものです。もし、長すぎてきれいなドレープが出ないとなると、せっかくオーダーカーテンにしても意味がありません。
ひっかかったら危ない
カーテンが長すぎると、足元にひっかかって危ないというデメリットがあります。小さいお子さんがいるご家庭では、リビングなどで走り回っていたら、カーテンの裾を踏んでひっかかりケガをしてしまうという恐れもあります。また、その拍子に生地が破けてしまう可能性もあるので、長すぎる場合は調整が大切です。 -
オーダーカーテンの丈が長いという理由で返品は可能?
オーダーカーテンの丈が長かった場合に返品できるのか、「インターネット」と「店頭」注文の2パターン別に紹介します。
インターネット注文の場合の返品について
オーダーカーテンは、基本的に返品はできません。また、返金も行っていないことがほとんどです。
最近は、インターネット通販でも気軽にオーダーカーテンを注文できるようになりました。そのため、正しい採寸の場所を知らずに注文をして、丈や幅が合わないケースや、実際とはイメージが全然違ったということは少なくありません。また、せっかく正しい場所で採寸できても、測った長さのままオーダーしてしまい、ヒダを作るための長さが足りなかった、ということもあります。そのため、オーダーカーテンをインターネット注文する際は、正確な採寸は必ず行い、記入欄の間違えがないかもしっかり確認をする必要があります。
インターネットでの注文は店舗に出向く必要がないため、手軽に購入できる反面、実際に品物を見ることができないためイメージとは異なるものが届く可能性もあります。口コミやレビューをよく読み、不明な点があったら直接電話で問い合わせをするなど、慎重に注文しましょう。
インターネット注文の場合、返品や返金はできないとお伝えしていますが、明らかに注文したものとは違うものが届いたり、破損があったりした場合のお店側の過失は返品に応じてもらえます。ただし、返品は商品到着後1週間以内などの期限を設けている場合があるので、商品が到着したらすぐに確認しましょう。
店舗で注文した場合の返品について
店舗注文の場合、対応はケースバイケースです。しかしお客様都合による返品や返金は基本的にできないケースがほとんどとなっています。
ただ、店舗注文の場合は、サイズに関する確認をきちんと行ってくれることが多いため、インターネット注文に比べて失敗するリスクは少なくなります。店舗によっては、実物を見て生地を確認できますし、プロにお願いをして採寸をしてもらうことも可能です。
オーダーカーテンは既製カーテンに比べても値段が高くなるため、小さなミスをして失敗しないように店頭ならではのサービスをフルに活用して注文しましょう。万が一、破損や汚れなどがある不良品の場合には、新しいものと交換してくれますので、なるべく早く店舗に連絡してください。 -
お直し専門店に依頼してカーテンの長さを調整する
カーテンのサイズを間違えてオーダーしてしまっただけでなく、洗濯の方法を間違えて縮んでしまったり、引っ越し先でサイズが合わずに引きずるようになってしまったりなど、カーテンのサイズが合わなくなることがあります。
そんな時は、カーテン専門店、一般的な家具販売店などで裾上げやお直しができます。購入した店舗で引き受けてもらえなかった場合にも、お直しをしてくれるお店はたくさんあるので希望に合ったお店を探してみましょう。
また、お店によっては丈詰めや幅詰めだけでなく、丈足しや幅足しをしてくれるお店もあります。ヒダを解体してドレープをゆるくしたり、生地を足して違うデザインにしたりするなどの対応をしてくれるところもあるので、長さが足りなくなってしまったという場合に活用できます。プロに任せると費用はかかってしまいますが、きれいな仕上がりになりますので、困った時にはお直し専門店に依頼してみましょう。
お店で裾上げをした場合の料金と納期の目安
カーテンの裾上げを行っているお店と料金・納期の目安は以下の通りです。
●カーテン専門店 の場合
料金:1,500円~
納期:1週間~10日
●一般的な家具販売店の場合
料金:3,000円~
納期:2週間程度
カーテンの裾上げの価格は、カーテンの長さによって大きく変わります。また、両開きカーテンの場合には、2枚とも裾上げする必要があるので、料金も2倍かかると考えてください。万が一、カーテンに特殊加工を施している場合には、お店によっては裾上げができないこともあるので、事前に確認しておくと安心です。 -
カーテンの裾上げを自分でする方法
裁縫が得意な人やお金をかけたくないという人は、自分で裾上げをすることもできます。
ミシンで縫う
ミシンでカーテンを裾上げする場合、最初に、リッパーを使ってカーテンの裾部分の糸をほどいておきましょう。この時、布をきってしまわないように、慎重に行ってください。
次に長さを決めます。カーテンの裾は、床から1cm浮くくらいが理想的な長さです。仕上がりのサイズを決めたら、カーテンにアイロンをかけます。この時、生地が傷む可能性があるので、必ずあて布をしてください。また、アイロンの温度に関しては生地の素材によって異なるので、商品表示を確認しておくと安心です。縫い代の幅は、10cmくらいとるようにしましょう。特に決まりはないので裾上げをしたい幅で決めても問題はありません。
アイロンをかけた後は、まち針で止めたらミシンで縫います。カーテンは直線縫いなので意外と簡単ですが、アイロンをかけただけでまち針を使って止めないと、終わりがずれてしまいます。縫い終わりまでしっかりとまち針で止めることが、きれいな裾上げに仕上げるポイントです。
手縫いする
ミシンがない人は、手縫いでも裾上げをすることができます。リッパーでほどいてアイロンをかけて、まち針で止めるところまではミシンで縫う工程と同じです。カーテンを手縫いする場合は、表の縫い目が見えにくく、裏側は斜めに意図が渡された状態になる「流しまつり縫い」がおすすめです。比較的手間がかからない縫い方なので、裾を治したい時に重宝します。手縫いの場合、なるべく表面に糸が出ないように縫うと仕上がりがきれいです。
カーテン用の裾上げテープを使う
アイロンで接着することができる、カーテン用の裾上げテープが市販されています。洗濯をしてもはがれることがなく、しっかりと接着することができますが、一度付けるとはがした時にテープの跡が残るので注意が必要です。裾上げテープではなく、両面テープで張り付ける、安全ピンで止めるといった方法もありますが、その場しのぎにしかならないため、あまりおすすめできません。 -
失敗しない!カーテンの上手な測り方
オーダーカーテンを注文する際、カーテンの長さの測り方がとても重要になってきます。ここでは上手な測り方について解説します。
正しい計測場所を確認
カーテンのサイズを測る時の正しい場所をご存知でしょうか?カーテンサイズを測る時には、窓枠やカーテンそのものを測るのではなく、「カーテンレールの位置」で測りましょう。
●カーテンの横幅を測る場合
最も多い機能性カーテンレールの場合は、ランナー止まりの中心から同じく反対側のランナー止まりの中心までの長さを測ります。ここで言うランナー止まりとは、カーテンレールの両端にある動かない固定された部分のことです。ランナー止まりには様々な種類があり、滑車、マグネット、リングタイプ等のものがありますが、どのタイプであっても端にあるランナー止まりを基準に横幅を測りましょう。
●カーテンの縦の長さを測る場合
カーテンの縦の長さを測る時は、ランナー止まりから垂直に床までの高さを測ります。窓が大きい場合、1人で測るのが難しいこともありますので、家族などに押さえてもらいながら曲がらないように真っすぐ測りましょう。
正しく測るために用意するもの
カーテンのサイズを測るためにはまず、以下の3つのアイテムを用意しましょう。
- カーテン専用メジャーもしくはコンベックス
- 脚立
- メモ
カーテンのサイズを測る時に一般的なメジャーを使って測ることもできますが、メジャーは柔らかいので1人で正確な長さを測ることは難しいです。しかしカーテン専用のメジャーであれば、メジャーの端にフックが付いているのでカーテンレールのランナーに引っ掛けることができます。カーテン専用のメジャーの他に、コンベックス(金属製のテープ形状のメジャー)があれば、1人でもカーテンの長さを測ることが可能です。
また、カーテンレールは高い位置にあるので、脚立があると安定して正確に測ることができます。メモに関しては、紙で残す方法もありますが、いつでも確認できて共有もしやすい、スマートフォンのアプリやメモ機能などをおすすめします。
カーテンの横幅の算出方法
長さと横幅を正しく測ることができたら、オーダーサイズの計算をしましょう。カーテンレールを測った長さのままオーダーしてしまうと、ヒダにする分の生地が足りなくなってしまいます。そのため、カーテンにヒダを作りたい場合には、以下のような計算をしてオーダーしましょう。
●片開きカーテン1枚当たりのサイズ:目安の計算方法
- 1.5倍ヒダ~2倍ヒダの場合:カーテンレール幅×1.05=カーテン幅
- フラットカーテンの場合:カーテンレール幅×1.0~1.3=カーテン幅
- ハトメカーテンの場合:カーテンレール幅×1.3~1.5=カーテン幅
●両開きカーテンの1枚当たりのサイズ:目安の計算方法
- 1.5倍ヒダ~2倍ヒダの場合:カーテンレール幅×1.05÷2=カーテン幅
- フラットカーテンの場合:カーテンレール幅×1.0~1.3÷2=カーテン幅
- ハトメカーテンの場合:カーテンレール幅×1.3~1.5÷2=カーテン幅
取りつけるカーテンを両開きにする場合、2枚カーテンが必要になります。 そのためカーテンレール幅を測って計算をしたら、さらに2で割って1枚のサイズを算出してください。
ちなみに、オーダーカーテンを作る場合、お店にプロのコーディネーターがいることがあります。自分でサイズを測ったり計算したりすることに不安がある場合は、プロに依頼をすることでサイズの間違いが起きる可能性が減ります。 -
オーダーカーテンを注文するなら採寸を正確に!
オーダーしたカーテンが長すぎた場合、お店の過失がない限り基本的には返品することはできません。そのため採寸は正確に行い、注文する前にしっかりとサイズを確認するようにしましょう。万が一、丈が長すぎた場合は、自分で修正することもできますが、きれいにお直しするのであれば、オーダーした店舗やカーテンお直し専門店に依頼するのをオススメします。
長いカーテンを、そのまま使っているとホコリが溜まりやすくなり、カビの原因にもなりやすくなるので注意してください。 部屋に合わせたオーダーカーテンを注文する時には、採寸に十分注意して自分好みのカーテンをオーダーしましょう。