オーダーカーテンの測り方とは?ぴったりのサイズのカーテンを注文するために

  • カーテンのサイズを測る

    カーテンのサイズを測るために、用意するものがあります。
    〇用意するもの

    • コンベックス(可能であればカーテンメジャー)
    • 脚立
    • メモ


    カーテンのサイズを測る時には、裾ではなくカーテンの上の部分を測るので、脚立があると安心です。布の幅や長さを測る時にはメジャーを使います。
    カーテンは布ですが、オーダーカーテンを注文するために測るのは、カーテンではなくカーテンレールの幅や長さです。やわらかい素材のメジャーを使用すると正確に測ることができません。
    カーテンメジャーをご存知でしょうか?メジャーの端にフックが付いていて引っかけることができるため、簡単に正確な長さを測ることができます。カーテンメジャーをわざわざ購入しなくても、薄い金属製のコンベックスを使用しても構いません。布製のメジャーを使うと、手の幅よりも広い場所を正確に測ることは難しいでしょう。コンベックスは、ツメを端っこに引っ掛けることによって、手の短い女性でも正確にカーテンの幅を測ることができます。
    測った寸法を書くための筆記用具を忘れずに用意しましょう。

  • カーテンのサイズを測る時の注意点

    ここでクイズです。
    カーテンのサイズを測る時に、どこを測れば良いのでしょうか?

    1. 今使っているカーテンのサイズを測る
    2. カーテンレールのサイズを測る
    3. 窓枠のサイズを測る


    正解は、2番の「カーテンレールのサイズを測る」です。
    つまり、カーテンレールが付いていないとカーテンの長さを測ることはできないということになります。新居に引っ越しをされる方の中には、まだカーテンレールが設置されていないという方もいらっしゃるでしょう。正しいカーテンのサイズを測るためにも、カーテンよりも先にカーテンレールを購入しましょう。
    よくある間違いが、現在使っているカーテンのサイズを測ってしまうことです。カーテンはタックを取って縫製されているので、引っ張ると台形のように上部の幅が狭く裾が広がっています。つまり、上部の幅と裾の幅が異なるということです。長期に渡って使用していると、洗濯によって縮んでいる可能性もあります。逆に伸びている場合もあるでしょう。
    3.の窓枠のサイズを測るのも間違いです。
    カーテンは窓の直接貼り付けるものではないので、窓枠のサイズを測っても正しいサイズのカーテンをオーダーすることはできません。

    カーテンはカーテンレールに下げるものですので、カーテンレールの幅を測ると覚えてください。

  • 正しいカーテンサイズの測り方(横幅)

    正しいカーテンのサイズを測るためには、カーテンレールのサイズを測らなければなりません。
    カーテンレールにはいくつかの種類があり、カーテンレールの種類によって測り方や測る場所が異なります。


    カーテンレールの主な種類は「機能レール」「装飾レール」「テンションレール」の3つです。

    • 機能性カーテンレール


      機能性カーテンレールは、名前の通りカーテンの開閉がスムーズにできるように機能を重視して造られたカーテンレールのことです。

      少し前までは、ほとんどこの機能性カーテンレールが使用されていました。アルミ製のものが多くシンプルで目立たないデザインのものが多かったのですが、最近はカラーも豊富で木目調のものなどオシャレなデザインのカーテンレールが増えて選択肢が広がっています。
      機能性カーテンレールは、レールが1本のシングルタイプと2本のダブルタイプがあります。更に窓の大きさに合わせてレールの長さを変えることができる伸縮機能付きのものもあります。直線的な物が一般的ですが、遮光性や遮熱性に優れたボックスタイプのものもあります。

    • 装飾カーテンレール


      装飾カーテンレールは、高級感のあるカーテンレールです。デザイン性を重視したオシャレなもので、木製や金属製など材質も様々です。カーテンだけでなく、カーテンレールもインテリアの一部として考えることができます。

      装飾カーテンレールも機能性カーテンレール同様、レールは1本タイプと2本タイプがあります。機能性レールの開閉のしやすさと高級感を兼ね備えた機能装飾レールというものもあります。
      装飾カーテンテールを取り付ける際にはご注意いただきたいことが2点あります。
      1点目は左右にキャップ部分があるので、窓の左右に10~15cmの余裕をもたせる必要があるということです。
      2点目は、金属製のカーテンレールは重いので、壁の強度が十分であるか確認する必要があるということ。カーテンレールに更にカーテンを下げることになるので、十分な強度が必要になります。

    • テンションポールタイプ


      テンションポールタイプとは、簡単に言うとつっぱり棒タイプです。
      金具などを取り付けることなく、窓枠の左右にテンション(圧力)をかけて棒を渡します。
      取付ビスを使ったり、壁に穴をあけたりできない場所に適しています。棒の部分を太い物にすれば、重いカーテンをかけることも可能です。小さな出窓にカフェカーテンをかける時などには、テンションポールタイプが適しています。



    • 機能性カーテンレール


      カーテンレールにはランナーというカーテンフックを取り付ける部品が付いています。それとは別にカーテンレールの端に動かないフックがあります。これがランナー止まりです。機能性カーテンレールの横幅を測る時には、ランナー止まりの真ん中から真ん中までのサイズを測ります。ランナーの端から端までを測らないようにご注意ください。

    • 装飾カーテンレール


      装飾カーテンレールの測り方は少し難しいので注意が必要です。ランナー止まりがリングタイプの場合には、リングの最も端から端までを測って下さい。機能性カーテンレールと同じタイプなら、ランナー止まりの真ん中から真ん中までのサイズを測ります。

    • テンションポールタイプ


      テンションポールタイプには、ランナー止まりが付いていません。ランナーも付いていませんので、ポールの端から端までのサイズを測りましょう。



    正しくカーテンの長さを測ることができたら、オーダーサイズの計算をしましょう。測ったサイズのままオーダーしてしまうと短めになってしまいます。ゆとり分を加えて注文しましょう。
    ポイントは、レールがきちんと隠れてカーテンを閉めた時に隙間がないことです。

    • 1.5倍もしくは2倍ヒダの場合


      採寸したレール寸法×1.07 例:採寸レール幅210cm×1.7=仕上がり幅225cm

    • フラットタイプの場合


      採寸したレール寸法×1.03 例:採寸レール幅210cm×1.3=仕上がり幅273cm



    カーテンは、両開きタイプと片開きタイプの2種類があります。オーダーカーテンの場合には、購入店舗によって注文方法が異なります。
    多くの場合は、仕上がり幅と開き方タイプを伝えると、両開きを選んだ場合は注文サイズの半分のサイズを2枚、片開きを選んだ場合は1枚で届きます。
    「両開きタイプを2枚」と注文してしまうと、カーテンが4枚届いてしまう可能性があります。間違いを防ぐために、注文の仕方について、きちんと確認することをおすすめします。

  • 正しいカーテンサイズの測り方(縦の長さ)


    カーテンの丈の測り方は、カーテンレールの形ではなく窓の種類によって異なります。

    • 掃き出し窓の場合


      ランナー止まりの下の端から床までの高さを測ります。

    • 腰窓の場合


      ランナー止まりの下の端から窓枠までの高さを測ります。

    • 出窓の場合(正面付けと天井付け)


      正面付け・天井付けのどちらも、腰窓と同様にランナー止まりの下の端から窓枠までの高さを測ります。



    掃き出し窓につけるカーテンは、床ギリギリのサイズにしてしまうと裾を擦ってしまい、静電気が発生してホコリが溜まりやすくなります。だからといって短すぎると外から室内の足元が見えてしまい、アンマッチ。床から少し上のサイズがおすすめです。

    天井が高いお部屋の場合には、カーテンの裾を長めにするのも良いでしょう。あえて床に垂らすことで海外のリゾートのような部屋を演出することができます。カーテンを長くすると保温、保冷効果が期待できます。

    腰窓タイプのカーテンも少し長めがおすすめです。ただし、腰窓の前に家具を設置している場合には長めの丈にしてしまうと家具にカーテンがかかってしまうので、家具にかからない長さにしましょう。

    レースのカーテンを同時にオーダーする場合には、レースのカーテンは1~2cm短くするときれいに納まり、バランスがよくなります。


    カーテンを設置する際は、フックを使って取り付けを行います。フックには「Aフック」と「Bフック」の2種類があります。
    一般的な物はAフックです。どのレールにも対応することができるので、最も多く使われています。
    Bフックは、レールを隠すタイプのフックです。主に機能レールを隠したいという方に利用されています。カーテンレールの上にカーテンがあるので、光漏れを軽減することができます。
    AフックとBフックの他に、アジャスターフックという物もあります。フックにアジャスターが付いているので、引っ掛ける位置を上下に動かすことができるので、カーテンの丈を微調整することが可能な優れものです。最近では、AフックもBフックもアジャスターが付いているものが多くなっています。
    Aフックを使う場合には、注文サイズに+1cmした高さになり、Bフックを使う場合には注文サイズに+4cmした高さになります。

  • オーダーカーテンのでき上がりサイズ調整方法

    オーダーカーテンができ上がった時、イメージと少し違った場合はどうすればいいのでしょうか?多少であればリカバリーできる方法があります。


    • フックのアジャスターを使用する


      フックにはアジャスターが付いている場合が多くなっています。Aフックの場合は3.5~6cmほど、Bフックの場合は0.5~3cmほど調整可能です。

    • 裾直しテープを使用する


      カーテンを理想のサイズになるように折り曲げてアイロンを使ってしっかりと折り目を付けます。ミシンで縫うことがベストですが、時間もかかってしまうし大変です。裾直しテープを使うと簡単に直すことができます。裾直しテープを貼ってアイロンをかけて固定します。アイロンは一気にかけるのではなく、少しずつ当てていきましょう。よれたり曲がったりしないように少しずつアイロンを当てると綺麗に仕上げることができます。

    • 安全ピンで止める


      裾直しテープを使う時と同じように、丁度いいサイズで折り曲げてアイロンを掛けて線を付けます。プリーツ部分が綺麗に出るような間隔で等間隔に安全ピンで止めます。縦方向に止めると安全ピンが目立たないように止めることができます。




    • フックのアジャスターを使用する


      カーテンが長かった時と同様にアジャスターを使用して長くすることができます。長くするためには、ランナーを通す部分を下に下げるとカーテンが下に下がり長くなります。

    • 布やレースを下に足す


      カーテンの下部におしゃれなレースやビーズを縫い付けると長くなって、更にゴージャスな雰囲気に変わります。

    • 裾の折り返しをほどいて再度固定する


      カーテンの裾は、ほとんどの場合10cmほどの幅で折り返して縫われています。「折り目が付いている」「手間がかかる」というデメリットはありますが、カーテンを長くすることができます。縫うのは大変という方は、裾直しテープを使うとアイロンを当てるだけで手軽に長くすることができます。

    • 裾に生地を足す


      カーテンの裾にお好みの生地を足してリメイクするのも良い方法です。ミシンを使って縫う、裾直しテープを使ってアイロンで付けることもできます。カーテンと足した布の間にリボンを付けるなど、様々なアレンジが可能です。

  • ぴったりのオーダーカーテンに仕上げるなら

    今回は、オーダーカーテンの測り方をご紹介しました。オーダーカーテンを注文する時に最も大切なことは、サイズをきちんと測ることです。せっかく気に入ったデザインのカーテンが見つかってもサイズが合わないと台無しになってしまう可能性もあります。カーテンを測るときは「カーテンはカーテンレールに下げるのでカーテンレールを測る」と覚えておきましょう。

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