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オーダーカーテンとは
オーダーカーテンとは、生地や柄、サイズなどを自分好みに選んで作れるカーテンのことです。生地の素材、柄、色、質感だけではなく、遮光、断熱、UVカットなどの機能性を選ぶことができます。世界にひとつだけの特別なカーテンを作れるので、窓のサイズが特殊で既製品では合わない場合、既製品には自分の好みに合ったものがないという人におすすめです。
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既製カーテンとの違い
オーダーカーテンと既製カーテンは、細かいところで数多くの違いがあります。それぞれ単体で見ると、あまり違いがわからない部分もありますが、比較することで違いが見えてきますので、オーダーカーテンと既製カーテンの異なる点をひとつずつ見ていきましょう。
サイズの違い
既製カーテンは、既に仕上がっている商品となり、販売されているサイズは主に「100×135cm」「100×178cm」「100×200cm」などです。
これらは、一般的な窓の大きさにあったサイズなので、選ぶ際には自宅の窓の大きさに合ったカーテンを選ぶことになります。既製カーテンの場合、窓によっては長すぎたり短すぎたりする場合もありますが、購入してすぐに取り付けられる点がメリットのひとつです。
一方、オーダーカーテンは、幅・丈ともに1cm単位で自由に注文できます。デザイナーズマンションや戸建てで、窓のサイズが一般的なものと異なる場合、細かい単位で注文できるので、ぴったりサイズのカーテンを作ることが可能です。
カーテンのヒダの違い
既製カーテンのヒダは、ほとんどの場合1.5倍です。1.5倍ヒダだと山が2つになる仕様になっており、少しボリュームに欠ける印象があります。しかし、ヒダが少ない分、使用する生地の量を抑えられるため価格も安くなりやすいのです。
オーダーカーテンのヒダは、サイズと同様に自由に選ぶことができます。生地をたっぷり使い、ヒダを多くすることで豪華な印象にしたり、反対にヒダを少なくしてフラットでスマートな印象にしたりすることが可能です。
カーテンの裾の違い
カーテンの裾には、重みを持たせて形を安定させるという役割があります。そのため、裾にしっかりと重みがあることで、カーテンを吊り下げた際に印象が良くなるのです。
既製カーテンの裾は、主に8cm幅となっており、2cmの縫い代が取ってあるものが多いです。不完全三つ折りという、折り返しが2重になっている裾になっています。一方、オーダーカーテンの裾は10~12cm幅が主流です。完全三つ折りといって、生地が完全に3重になるように折り返してあります。オーダーカーテンの多くには、形状記憶をさせるために10グラム前後のウエイト加工をして形を安定させています。
裏地加工の違い
既製カーテンには、遮光や遮熱機能が施されているものもありますが、標準装備ではありません。オーダーカーテンの場合は、オプションでお好みの裏地加工をプラスすることができ、好みに合わせて遮光レベルも選べます。遮熱機能をプラスすると室内の温度を保つことができるため、冷暖房代の節約もできたり、表の生地も色あせや劣化を防ぐ効果も得られたりするのです。
相場価格の違い
オーダーカーテンは高価というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
既製カーテンとオーダーカーテンの価格を、一般的な掃出し窓サイズ(幅200cm×高さ200cm前後)で比較してみると、既製カーテンは2,000~7,000円程度。オーダーカーテンの場合は、10,000~100,000円と、確かにオーダーカーテンの価格は高くなっています。しかし、先に紹介している既製カーテンとの違いにある通り、生地の素材や使用量、機能性や縫製が既製カーテンとは異なるため、相場価格に大きな差ができるのです。
納品期間の違い
当たり前ではありますが、既製カーテンはお店にあるものを選んで購入するため、在庫さえあれば購入した日から取り付けが可能です。しかし、オーダーカーテンは注文してから作り始めるため、納品されるまでに約1週間から10日は待つことになります。とはいえ、既製カーテンでも欲しい商品の在庫がなければ、取り寄せをして待つ期間が発生しますので、そこまで納品期間に差がないこともあるのです。 -
オーダーカーテンのメリット
既製カーテンにはないメリットが、オーダーカーテンにはあります。代表的なオーダーカーテンを選ぶメリットを紹介します。
部屋の雰囲気や好みに合わせて作れる
既製カーテンは、販売している商品の中から選んで購入をしますが、オーダーカーテンは生地や柄だけでなく大きさやボリューム、機能にいたるまで部屋の雰囲気や自分の好みに合わせて作ることができます。
オーダーカーテンに選べる生地の種類は数えきれないほどあり、既製カーテンとは比べものになりません。そのため、自分がイメージする部屋にぴったりのカーテンを見つけることができるでしょう。さらに、遮熱性や遮光性のレベルも選ぶことができるので、部屋の環境や使用目的によってカーテンの機能性を変えることもできます。例えば、リビングと寝室で同じ柄のサイズ違いでオーダーする場合、リビングは遮熱性を高くして、寝室は遮光性を高くすることといったことも可能です。
特殊な窓にも合わせて作ることができる
オーダーカーテンの最大のメリットは、窓にぴったりのサイズで作れることです。最近は、既製カーテンでもサイズが豊富になってきていますが、注文住宅や分譲マンションなどで、窓のサイズが大きく特殊な場合には、どうしても既製カーテンでは合うものが見つからないこともあります。その点、オーダーカーテンなら上下左右、希望のサイズでカーテンを作ることができて安心です。
プロの力を借りることができる
自分の好みに合わせたカーテンが欲しいと考えても、決め手や選び方がわからないという人もいるのではないでしょうか?
オーダーカーテンは注文する場合、カーテンに詳しいプロにサポートしてもらうことができます。オーダーカーテン専門店には、インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターなどの資格を持っている人がいます。お店によって、部屋の雰囲気や環境などに合ったカーテンを、サンプル布やカタログから一緒に選んだりアドバイスをくれたりするため、カーテン選びに不安がある人にとっては嬉しいサポートですね。 -
オーダーカーテンのデメリットと注意点
オーダーカーテンは自分の好みに合ったものを注文することができますが、多少のデメリットや注文する際の注意点があります。
納品まで時間がかかる
オーダーカーテンは、注文を受けたら裁断するところから始めるため、納品されるまでに時間がかかり、注文してから1週間~10日はかかります。
注文者が選んだ生地は、裁製仕様に合った工場へ送られ、裁断、裁製、加工がおこなわれ完成後に検品を経て納品です。オーダーカーテンは、ほとんどが日本国内の工場で作られますが、ある程度ゆとりを持って注文をしないと、引越したのに部屋にカーテンがないという事態になりかねないので注意くださいね。
返品ができない
オーダーカーテンは、生地、大きさ、加工など全て注文者が決めたカーテンです。そのため、基本的に返品はできません。
既製カーテンの場合、大きすぎたら裾を自分で縫って短くしたりアジャスターフックで調整したりすることができますが、オーダーカーテンは裾が3重でしっかりしているので自分で修正するのは難しいでしょう。既製カーテンと比較するとヒダが多くボリュームもあるので、素人が直すとバランスが悪くなってしまいます。カーテンは部屋の中で占める割合が多いため、部屋の印象の決め手にもなります。通常、オーダーカーテンは返品ができないので、特に採寸には十分注意して注文しましょう。
既製品に比べて価格が高い
オーダーカーテンは海外の工場で大量生産している既製カーテンと比較すると、価格が高くなります。特に有名ブランドのカーテンは高くなりがちですが、お店によっては予算に合わせて提案してくれる場合もあります。
また、同じサイズのカーテンでも、既製カーテンとオーダーカーテンでは使用する生地の量が大きく異なるため、価格が高くなるのです。オーダーカーテンでも価格を抑えたい場合には、お店に交渉してみてください。 -
オーダーカーテンの選び方とポイント
カーテンは部屋の印象を決める大事なアイテムです。オーダーカーテンは決して安い買い物ではないので、失敗しないためにも選ぶポイントを押さえる必要があります。
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失敗しないカーテンの選び方
オーダーカーテンは、とにかく豊富な種類の中から生地を選び、機能を選ぶ、など決めることがたくさんあります。あれこれ考えると決められなくなり、妥協した末に失敗してしまうという結果になりかねません。そのため、自分の中で譲れないポイントを最初に絞ってからカーテンを選ぶのをおすすめします。
例①:リビングカーテンの選び方
例えば、家族が集まるリビングのカーテンは、くつろげる部屋というテーマにして、次に機能を選びます。
リビングにいる時間が長くなるのであれば、UVカット機能や遮音性、耐火性などの機能を付けて、快適に過ごせる空間を作ることが可能です。
例②:寝室カーテンの選び方
例えば、寝室のカーテンを選ぶ場合は快適な眠りに付けるように遮光性を重視しましょう。カーテンの色はリラックス効果のある緑や紺、ベージュなどの落ち着いた色合いを選ぶと良いでしょう。ベッドカバーと合わせると、おしゃれで統一感のある部屋になります。
例③:子ども部屋カーテンの選び方
子ども部屋のカーテンを選ぶ場合は、子どもが好きな色を選んであげるとよいでしょう。子ども部屋のカーテンは汚れやすいので、何度も洗うことを考えてウォッシャブルタイプの布を選ぶのがおすすめです。子ども部屋を寝室として使っている場合、遮光性のあるものを選んでしまいがちですが、体内時計がきちんと機能するように遮光性が低い方が好ましいかもしれません。色はブルー系を選び、遮音性加工をすると集中力を高めてくれます。
色、機能性など、こだわりのポイントをいくつかピックアップすると、失敗することなく選ぶことができます。家族でお住まいの人は、家族の意見もしっかり取り入れることをおすすめします。このようにポイントを絞って追加していくと、最後に理想に合ったカーテンができ上がります。予算がある場合には、削れる部分や妥協できる点はないか検討してお店に相談してください。 -
お気に入りのオーダーカーテンで日々を豊かに
カーテンは部屋の印象を決める重要なアイテムです。既製カーテンは、最近では種類も豊富で価格も手ごろなものが多く、何といっても即日付けられるというメリットがあります。オーダーカーテンは価格も高く納品までに時間がかかってしまいますが、素材やデザイン機能など自分の好みにぴったりの物を作ることができます。
カーテンは長く使うものなので、納得のいくものを選びたいものですよね。サンクリドーなら、お部屋のテイスト・予算・お客様の好みを合算した上でベストな生地、コーディネイト、最良の製作方法で、あなたにぴったりのオーダーカーテンを提供できます。お部屋の雰囲気に合った自分好みのオーダーカーテンを見つけたいという方は、お店に足を運んでください。