オーダーカーテンに継ぎ目ができる原因は?オーダー次第で気にならない!?

  • カーテンにまつわる基本情報

    オーダーカーテンは、お部屋の雰囲気や選ぶ人の好みに合わせて生地を選び、窓に合ったサイズのカーテンを注文して作れるカーテンのことです。
    ある程度、自由にカスタムできるので、通常ではカーテンには使わない生地を選ぶこともできますし、規定サイズから外れた注文住宅の変わった形の窓にピッタリのカーテンを作ることができます。

    また、オーダーカーテン以外には、既製カーテンやイージーオーダーカーテンもあります。既製カーテンは、あらかじめ一般的な窓に合わせた大きさに作られたカーテンのことです。お店で販売するために大量生産されていて、価格も手ごろで購入しやすいのが特徴です。特殊な形や大きさの窓でなければ、既製カーテンでも自分の家のサイズに合うものが見つかるでしょう。

    オーダーカーテンと既製カーテンの中間にあたるのが、イージーオーダーカーテンです。多くの場合、横幅は固定で100cm・150cm・200cmの3種類で、高さは3cmもしくは5cm単位でオーダーすることができます。サイズの指定はできるものの、柄合わせや細かい採寸作業はしないため、オーダーカーテンより安く購入できるカーテンとなっています。

  • オーダーカーテンにある継ぎ目って何?

    オーダーカーテンを作る生地は、原反(げんたん)という巻物です。原反の長さには限りがあり、カーテンのような生地を大量に必要とするものを作るためには、どうしても継ぎ目ができてしまいます。この継ぎ目を合わせた部分のことを、巾継ぎ(はばつぎ)といいます。

  • オーダーカーテンに継ぎ目ができてしまうのはなぜ?

    カーテンを作る時には、まず生地を何枚も縫い合わせて、大きな1枚の布を作り、裁縫してカーテンを仕上げます。小さい窓用のカーテンを作る場合には生地を縫い合わせる必要がないため継ぎ目がないこともあります。しかし、オーダーカーテンや大きな窓用のカーテンの場合は、生地がたっぷり使う必要があるため、継ぎ目は避けられないのです。つまり、カーテンに継ぎ目があるのは、不良品ではなく一般的なことなのです。

    もう少し具体的には、一般的なカーテン生地は、100~150cmくらいの幅の原反に対して縦向きにカットしてカーテンを作るため、サイズによって継ぎ目が発生します。一方、継ぎ目がないようにする場合、原反を横向きにカットしてカーテンを作るため、サイズが大きくても継ぎ目がないカーテンを作ることが可能になるのです。

    ただし、ホテルのロビーにあるような大きな窓を想像した際に、原反を横向きにカットして使うと横の生地は足りても、高さ方向に生地が足りなくなってしまうことがあります。高さが足りず追加することもできますが、この場合だと横に縫い目が入るのでかっこ悪くなってしまいますよね。そのため、カーテンを作る際には、一般的に原反を縦向きにカットして、必要に合わせて柄合わせし、継ぎ目をカバーして仕上げることが多いのです。

    ちなみに、高いカーテンや高価な布を使えば継ぎ目が入らないと思う人もいるかもしれませんが、継ぎ目と生地の値段は関係ありません。オーダーカーテンを注文した際に、サイズによっては手ごろな価格の生地でも高級な生地でも、継ぎ目が発生してしまうことを理解しておきましょう。

  • カーテンに継ぎ目が入ってしまうことのデメリット

    カーテンに継ぎ目が入っていることは一般的なことですが、継ぎ目によるデメリットはあるのでしょうか?


    遮光カーテンの場合、継ぎ目の部分から光が漏れることがあります。遮光性が高い遮光1級の生地は、生地自体が光を通しにくいという特徴があるため、針穴から光が漏れると余計に目立つことがあるのです。

    針穴から光が漏れることを防ぐことは難しいのですが、目立たなくする方法として、遮光2級の生地を使うという方法があります。遮光1級の生地と比較すると、若干遮光性が劣ることから光が目立ちにくくなるのです。また、レースのカーテンを重ねて仕様することで、光を弱めることができます。こうした対策をすることで、光の漏れはほとんど気にならなくなるでしょう。

    どうしても気になるという方は、あらかじめ横幅を大きく取って継ぎ目を重なり合うように作ってもらうことで、光の漏れを防ぐことができます。


    カーテンの継ぎ目によって、柄が途切れてしまうことがあります。カーテンの柄が小さい場合は、近寄ってみない限り、そこまで目立たないことが多いのですが、大きな柄の場合は途切れが目立ってしまうため、あまり恰好が良いものではありません。

    オーダーカーテンを注文する際には、柄合わせを行うことが一般的です。そのため、柄合わせができるオーダーカーテンを選ぶことで、カーテンが仕上がった際に、大きく柄が途切れる心配はありません。しかし、既製カーテンやイージーオーダーカーテンの場合、原則として柄合わせができない、もしくはされていない商品がほとんどです。購入する際に柄の途切れ具合を確認できると安心ですが、既製カーテンやイージーオーダーカーテンを購入する場合は、ある程度の柄切れについては譲歩が必要といえます。

    オーダーカーテンについても、不格好にならないように柄合わせをして仕上げられますが、1枚の布のようにまったく同じように揃えることは、どうしても難しいという点は了承しておきましょう。

  • どうしても継ぎ目が気になる場合の上手なオーダー方法

    オーダーカーテンのようにカーテンを作るために大きな布が必要な場合には、継ぎ目ができてしまいますが、なるべく継ぎ目が出ないカーテンのオーダー方法をご紹介します。


    オーダーカーテンは、ヒダ(波打つような生地の形)をたっぷり取るので、生地の横幅が多く必要になります。横幅をたくさん取るためには、どうしても生地と生地をつなぎ合わせる必要があり、継ぎ目が出てしまいます。

    そこで、物理的にヒダを少なくすることで、サイズによっては継ぎ目のないカーテンに仕上げることが可能です。オーダーカーテンを作る際に、ヒダを2倍にすることが一般的ですが、既製カーテンのように1.5倍程度にしたり、ヒダが少ないフラットカーテンにしたりすることで、使う生地の量を減らせます。

    フラットカーテンの多くは、ヒダが1.1倍か1.3倍程度です。ヒダが2倍のカーテンと比較すると、使用する生地の量は半分程度になるため、窓のサイズによっては継ぎ目がないカーテンに仕上げることが可能性になります。

    ただし、ヒダが少ないカーテンは、少し寂しい印象になってしまいます。そのため、豪華な印象のカーテンにしたいという人は、ヒダをたっぷり使う必要があるため、まったく継ぎ目のないカーテンを作ることは、かなり難しいでしょう。


    大きい窓に合わせたり、ヒダの多いカーテンを作ったりすると、どうしても継ぎ目ができてしまいます。もし、ご自宅の窓が大きく、なるべく継ぎ目がないカーテンにしたい場合には、大きいサイズの生地を選ぶことで継ぎ目なしで作ることが可能です。

    カーテンの生地の幅は、通常100cm~150cmですが、中には300cmの幅がある生地もあります。300cmもあれば、ある程度の大きさの窓にも対応できる、継ぎ目なしでカーテンを作ることが可能です。ただし、300cm幅の生地となると、柄や色なども限定的になってしまいます。お店の店員に相談をして探してもらうこともできますが、通常のオーダーカーテンに比べて、生地の柄や色などについて選ぶ余地がない可能性が高いことを理解しておきましょう。


    カーテンの開け方には、2種類あります。まず、1つの窓に対して2枚の布で中央から両側に開く「両開き」のタイプ。次に、1つの窓に対して1枚の布で片側からだけ開く「片開き」のタイプの2種類です。窓の大きさによって異なりますが、両開きタイプの方が一般的といえます。

    継ぎ目のないカーテンにしたい場合、片開きのカーテンにすると大きな布が必要になるため、継ぎ目が入る可能性があります。
    一方、両開きのカーテンにすれば、同じ幅の窓に対して布が2枚ということになり、その分、横幅が短くなって継ぎ目がないカーテンを作ることが可能です。オーダーカーテンを注文する際に、継ぎ目がないカーテンにするために両開きにする旨を伝えて、作成可能かどうか相談してみましょう。


    レースのカーテンなら、300cm幅の生地があります。
    また、レースカーテンの場合、ヒダを1.5倍程に抑えても印象が悪くならないため、継ぎ目がないカーテンに仕上げることが可能です。

    繋ぎ目のないレースのカーテンを作る場合、トルコレースがおすすめです。トルコレースとは、裾に小花柄の刺繍を散りばめたもので、スパンコール刺繍を施したものや裾のスカラップをトルコ刺繍で彩ったものなどがあり、とても美しく高級感があります。トルコの織物は古くからヨーロッパのレース生地として認められており、トルコレースを選べば、サイズによってはヒダを2倍にしても継ぎ目が入らない、美しいカーテンに仕上げることができます。

  • 継ぎ目を目立たせない上手なオーダーを!

    オーダーカーテンや既製カーテンにおいて、どうして継ぎ目ができてしまうのか、その理由について納得いただけたでしょうか?

    繰り返しになりますが、オーダーカーテンに継ぎ目があることは、良くあることです。それは、カーテンを作る生地の原反が、幅100~150cmの巻物になっており、縦方向に裁断したものを縫い合わせて一度大きな布を作ります。この時、生地と生地を縫い合わせたもので作られるカーテンに関しては、どうしても継ぎ目が出てしまうのです。大きな窓や特殊な窓に使われるオーダーカーテンに発生しやすい継ぎ目自体は、不良品というわけではないので、安心してください。

    サンクリドーなら、オーダーカーテンを寸法ピッタリに作るだけではなく、部屋のテイスト、予算、好みを合算した上でベストな生地、コーディネイトをします。そして、最良の製作方法で、何年経っても居心地良い、お部屋作りのお手伝いとしてオーダーカーテンを提供しています。

    オーダーカーテンについて気になっているものの、どうやってオーダーしたら良いのかわからないという人は、ぜひ、一度お店に足を運んで理想のカーテンについて相談してみてください。サンクリドーのオーダーカーテンで、あなたのお部屋の雰囲気に合ったカーテンを見つけてみてはいかがでしょうか。

オーダーカーテンについてのお役立ち情報

機能性重視で選ぶカーテン

オーダーカーテンと壁紙との関係

カーテン用小物やカーテンレールにもこだわりを

カーテンとラグマットの統一感

施工事例一覧