
カーテンは、部屋の印象や暮らしの快適さを大きく左右する重要なアイテムです。
しかし、採寸の誤りや色・素材の選び方を間違えると、「丈が足りない」「部屋の雰囲気に合わない」など、買ってから後悔するケースが少なくありません。
だからこそ、購入前の基本ステップや選び方の基準を理解しておくことが大切。
本記事では、初めてでも迷わないカーテンの正しい買い方を、プロの視点を交えながらわかりやすく解説します。
カーテンを買う前に知っておくべきこと

カーテンは空間の印象や快適さを左右する重要なアイテムですが、採寸や色選びを間違えると大きな失敗につながります。
まずは多くの人がつまずくポイントや、既製品では解決しにくい理由を理解し、後悔しない選び方の前提を押さえましょう。
カーテンは空間づくりで「最重要アイテム」の1つ
カーテンは視界に占める面積が大きく、素材や色、透け感によって部屋の印象が大きく変わります。
家具や照明にこだわっても、カーテンだけ浮いてしまうケースが多いのはそのためです。
実際に、空間づくりのプロの59.8%が「照明に次いで要望が多いジャンル」と回答し、インテリアの中でも重視される存在になっています。
買う前に基礎を押さえておくことで、空間全体のまとまりや仕上がりに大きく差が出ます。
(参考: 株式会社サンクリドーインテグレイト|【空間設計のプロ1,000人調査】要望が多いジャンルランキングTOP2は「照明」と「カーテン」!プロが語る施主のユニークな要望と、既製品にはないオーダーメイドの魅力とは?)
最も多い失敗は「寸法ミス」と「色・素材ミスマッチ」
カーテン選びで起こりやすいのは「購入後に気づくタイプの失敗」です。
サンクリドーの調査でも、プロでさえ寸法の誤差による設置不具合(35.2%)、納まりのズレ(31.4%)を経験していることがわかっており、一般ユーザーが採寸でつまずくのは珍しくありません。
また、設置後に「色や素材が空間に合わなかった」というケースも31.2%に上っています。
適切な採寸とサンプルでの質感確認を行うかどうかで、仕上がりの満足度が大きく変わります。
要望を叶えるには、既製品では限界がある
既製カーテンは手軽ですが、サイズが合わない・素材や色が限られるなど、選択肢の狭さが弱点です。
実際に、プロの85.8%がオーダー要望を受けており、そのうち95%が「既製品では実現できなかった内容がある」と回答しています。
特に「色・素材の調整」「窓に合わせた特注サイズ」「遮光・断熱などの高機能性」はオーダーならではの強み。
満足度の高い仕上がりを求める場合、早い段階でオーダーを選択肢に入れておくことが重要です。
カーテンの買い方・基本ステップ

カーテン選びは「測る→決める→選ぶ」という流れで進めると失敗しません。
まず幅と丈を正しく採寸し、レールの種類や開き方を決定しましょう。
次にフックやオーダーの有無、生地・デザインを順番に選ぶことで、自分の空間に合う最適な一枚に近づきます。
1. 幅と丈を採寸する
カーテン選びで最も多い失敗が「サイズ違い」。
まずは窓ではなくレールを基準に、幅と丈を正しく測ることが重要です。窓の種類によって基準が変わるため、ここでの採寸精度が仕上がりの満足度を大きく左右します。
幅はレール幅をそのまま測る
カーテン幅は「窓幅」ではなく、左右のランナー(装飾レールの場合はキャップの付け根)間の長さをそのまま測るのが基本です。
多くの失敗は窓枠を基準に測ってしまうことが原因。
測った幅に5〜6%ほど余裕を持たせることで、隙間ができにくく、見た目にもゆとりのある仕上がりになります。
丈は窓の種類ごとに下記の基準で決める
カーテン丈は、窓の形によって基準が大きく変わります。
プロでも丈違いのミスが起きやすい部分のため、以下の定番ルールを押さえておきましょう。
- 掃き出し窓:ランナー下〜床までを測り、床から約5mm上の丈をオーダーする
- 腰高窓:ランナー下〜窓枠下までを測り、15〜20cm長めをオーダーする(家具がある場合は短めに調整)
- 出窓(天井付け):ランナー下〜出窓台の上までを測り、−5mmが理想
- 出窓(正面付け):ランナー下〜窓枠下を測り、+15〜20cmが目安
また、ドレープとレースを組み合わせる場合は、レースの丈をドレープより1〜2cm短くすると、美しく収まりやすくなります。
窓別の詳しい採寸方法は以下の記事もチェックしてみてください。
連載コラム:カーテンのサイズを正しく測り方を学べる5つの方法と採寸の秘訣
2. レールの種類を確認する
カーテンはレールの種類によって掛け方や見え方が変わります。
見た目を重視した装飾レール、操作性に優れた機能性レール、光漏れを抑えるカーテンボックスなど、レールの特徴を把握すると次の選択がスムーズになります。
機能性レール
毎日よくカーテンを開閉する家庭や、小さな子どもがいる場合は、操作性を重視した機能性レールが扱いやすいタイプです。
軽い力でスムーズに動くため、実用性を優先したい窓に向いています。
マンションや戸建てでも最も採用率が高い標準的なレールです。
装飾レール
カーテンをインテリアの一部として見せたい場合は、ポール状のデザインが特徴の装飾レールが適しています。
リビングや来客がある部屋など、空間の雰囲気づくりを重視したい場所と相性が良いタイプです。
開閉頻度が比較的少ない窓にも向いています。
カーテンボックス
光漏れを抑えたい、レールを隠してすっきり仕上げたい場合はカーテンボックスが最適です。
天井付けのため、Bフックは干渉しやすく不向きで、Aフックでレールを隠さずかけるのが基本になります。寝室や日差しが強い窓に採用されるケースが多いタイプです。
3. 開き方を決める(両開き/片開き)
カーテンは「どこに寄せるか」で見た目も使い勝手も変わります。出入りが多い窓か、幅が狭い窓か、家具の配置はどうかなど、生活動線に合った開き方を先に決めることで、後のサイズ選びやレール選びがより的確になります。
出入りのある窓なら両開きを選ぶ
ベランダや庭へ出入りする掃き出し窓、中央に鍵がある窓は両開きが基本です。
左右どちらにも寄せられるため動線を確保しやすく、カーテンを半分だけ閉めたいときも調整しやすい構造です。
【具体例】
- ベランダにつながるリビングの大きな掃き出し窓
- 庭に出る勝手口横の大きめの窓
- 窓の中央にクレセント錠(鍵)が付いている引き違い窓
- 換気のためによく開け閉めする大窓
こうした窓は、片開きにすると動線を塞いだり、開閉に手間がかかったりするため、両開きのほうが使いやすく、日常的なストレスを減らせます。
幅の狭い窓や家具が近い窓なら片開きを選ぶ
腰高窓や採光目的の小窓など、幅が限られた窓は片開きのほうが見た目もすっきり収まりやすいタイプです。
また、窓の片側に家具がある場合は、空いている側に寄せる片開きの方が動線やレイアウトと干渉しません。
片開きを選ぶ際は、レールの端までカーテンを寄せられるかも必ず確認します。
- ブラケット(固定金具)が中央にあるレールは、端まで寄せられない場合がある
- 装飾レールはデザインによって動かせる範囲が狭い場合がある
こうした点を事前に確認しておくと、開閉時のストレスを避けられます。
4. フックの種類を選ぶ(Aフック/Bフック)
カーテンの上部の見せ方を左右するのがフック選び。
レールを見せるか隠すかで適したフックが異なります。
光漏れ、見た目、レールの設置方法などを踏まえ、仕上がりの印象に直結するポイントとして理解しておきましょう。
レールを見せたい・汎用性重視ならAフックを選ぶ
Aフックはもっとも一般的なタイプで、どのレールにも合わせやすい汎用性の高さが特徴です。
レールを見せる仕様のため開閉がスムーズで、初めてカーテンを購入する人でも失敗しにくい選択肢です。
リビングのように操作性を重視したい場所や、装飾レールのデザインを生かしたい空間ではAフックの方が納まりよく仕上がります。
レールを隠して光漏れを抑えたいならBフックを選ぶ
Bフックはレールを覆うように掛けられるため、上部からの光漏れを抑えたいときに向いています。
寝室や西日が強い部屋のように、遮光性を高めたい空間ではBフックのほうが落ち着いた環境を作りやすくなります。
一方で、天井付けのレールやカーテンボックスでは干渉することがあり、使用できないケースがある点は確認が必要です。
レールの種類によってもフックを使い分ける
レールの構造によって、Aフック・Bフックの相性が変わります。
レールの種類によってはBフックが使えないことがあるため、事前のチェックが必要です。
レール別の適したフックは以下のとおりです。
| レール種類 | 適したフック | 理由 |
| カーテンボックス | Aフック | 天井に当たるためBフックは使えず、Aフックなら干渉なく収まる |
| 装飾レール | Aフック | レールを見せる前提のデザインで、Aフックが自然に馴染む |
| 二重レール | レース=Aフックドレープ=Bフック | レースは操作性重視でA、ドレープは光漏れ防止のBにするとバランスが良い |
5. 既製品 or オーダーを選ぶ
カーテンは価格・対応サイズ・質の面で既製品とオーダーでは大きく異なります。
標準窓かどうか、デザインへのこだわり度、求める機能性などに応じて判断することで、失敗のリスクを抑えながら最適な選択ができます。
予算重視・標準窓なら既製カーテンを選ぶ
既製カーテンは、賃貸住宅やマンションに多い「標準サイズの窓」と相性がよく、価格も手頃なためコスパを重視する人に向いています。
店頭でそのまま持ち帰れるため、引越し直後など急ぎで必要な場合にも便利です。
サイズの選択肢は限られるものの、一般的な窓であれば十分対応でき、短時間で手軽に揃えられます。
こだわりがあるならオーダーを選ぶ
デザイン・サイズ・機能性にこだわりたい場合はオーダーカーテンが最適です。
実際に、サンクリドーの調査でも、オーダー経験者の満足度は「非常に上がった:34.2%」「ある程度上がった:56.2%」と合計90.4%に達し、仕上がりの納得度が高い傾向があります。
また、既製品では難しい色や素材の選択、特注サイズへの対応、遮光・断熱といった機能性を求める要望にも、オーダーなら柔軟に実現できます。
特に、掃き出し窓のような大きな窓、横長・縦長など特殊形状の窓、数センチ単位で丈や幅を調整したいケースではオーダーの方が仕上がりも見栄えも安定します。
既製品では合わないと感じた場合は、早い段階でオーダーを選択肢に入れると満足度が高まります。
6. 生地・デザインを決める
色・素材・機能は部屋の印象と快適性を左右する重要ポイント。
光の入り方、プライバシー、インテリアの統一感など、生活スタイルに合わせて考えることで、後悔のないカーテン選びに近づきます。
なお、以下の記事ではカーテンの色の選び方について詳しく解説しています。
気になる人は、あわせてチェックしてみてください。
カーテンの色の選び方|よくある失敗と部屋が一気に垢抜ける配色の考え方を解説
迷ったら床や家具の色と同系色を選ぶ
カーテン選びで最も悩みやすいのが色合わせです。
迷ったときは、床・ソファ・ラグなど大きな面積を占める色と同系色にすると、空間全体のトーンが揃って失敗しにくくなります。
色や素材のミスマッチはプロでも経験している代表的な失敗ポイントのため、まずは統一感を優先して選ぶのが安全です。
光を取り込みたいならレースやボイルを選ぶ
部屋を明るく見せたい場合や、ナチュラルな空間づくりをしたい場合は、透け感のあるレース・ボイル生地が向いています。
柔らかく光を拡散させるため、昼間は自然光をしっかり生かしつつ軽やかな印象をつくれます。
リビングやダイニングなど、開放感を出したい場所で選ばれることが多い組み合わせです。
目隠し重視なら遮像レースを選ぶ
道路沿いや隣家が近い部屋では、レースカーテンの「外からの見えにくさ」が重要になります。
遮像レースは日中の光を取り込みながら視線だけを遮るつくりで、プライバシー確保に効果的です。
特に1階や人通りが多い部屋では、通常のレースより安心感が高まります。
寝室なら遮光2級〜1級を選ぶ
寝室の快適さを左右するのが光の入り方です。
朝日の影響を少なくしたい人や、日中に睡眠を取るケースでは遮光カーテンが適しています。
遮光1級はほぼ真っ暗、2級は薄暗い程度と明るさが異なるため、生活リズムに合わせて選ぶことができます。
睡眠環境にこだわるほど遮光性の高さが重要です。
暑さ・寒さ対策をしたいなら遮熱・保温カーテンを選ぶ
夏の暑さや冬の冷えが気になる家庭は、遮熱・保温機能のある生地を選ぶと、室内の温度変化を抑えやすくなります。
冷暖房の効率が上がるため、省エネ面でもメリットがあります。
特に西日の強い部屋や窓面積が大きい住まいでは、機能性生地を選ぶ効果が大きく、快適性の向上にも直結します。
7. 購入場所を選ぶ(実店舗/ネット通販)
カーテンは購入場所によって得られる情報量やサポートが大きく異なります。
実物を見て相談したいのか、価格・種類の比較を優先するのか、目的に合わせて最適な購入チャネルを選ぶことが、満足度につながります。
プロ相談したい・実物を見たいなら実店舗を選ぶ
店舗では生地サンプルを直接手に取り、光の当たり方や透け感をその場で確認できます。
空間設計のプロが生地サンプル・カタログを活用しているように、実物確認は色や素材のミスマッチ防止に大きく役立ちます。
「どれが部屋に合うか自信がない」「こだわりを相談したい」という場合は、実店舗が最も安心です。
種類を比較したい・価格重視ならネット通販を選ぶ
ネット通販は価格帯やデザインの幅が広く、レビューやランキングを参考に比較検討しやすい点が魅力です。
ただし、画面上の色と実物の色が異なることがあるため、ネットで購入する場合は必ずサンプル取り寄せがおすすめです。
サンクリドーの調査でも「色・素材のミスマッチ」が31.2%と多いことから、事前の色味チェックが失敗防止のポイントになります。
カーテンの買い方でよくある質問・Q&A

カーテン選びでは、開き方や丈の基準、防炎ラベルの必要性など、細かな疑問が多く生まれがちです。
ここでは特に質問が多いポイントを整理し、初めての人でも迷わずに判断できるよう、プロの視点から分かりやすく答えていきます。
両開きと片開きの選び方の違いは?
両開きは左右に開閉できるため、出入りが多い掃き出し窓や、中央にクレセント錠がある窓に向いています。
動線を妨げず、布の片寄りも少ないため、もっとも一般的な仕様です。
一方、片開きは窓幅が狭い・家具が片側に寄っている・開閉する側を固定したい場合に最適。
どちらが良いかは窓の形状よりも「生活動線と家具配置」に左右されます。
丈は長め?短め?どちらが正しい?
正解は窓の種類で変わるという考え方です。
掃き出し窓なら床から5mm上が基本で、引きずらず見た目もきれいに収まります。
腰高窓は窓枠の下15〜20cmほど下げると、短すぎず空間に馴染むバランスに。
丈の決め方を誤ると失敗につながるため、窓タイプごとに基準を当てはめることが大切です。
防炎ラベルが必要なのはどんな建物?
防炎ラベルが義務付けられるのは、ホテル・病院・学校・飲食店・オフィスなどの不特定多数が利用する建物です。
これらは消防法により防炎製品の使用が求められるため、カーテンにも防炎ラベルが必要になります。
一般の住宅では必須ではありませんが、火の近くで使う場合や安全性を高めたい家庭では選ばれることがあります。
オーダーカーテンの納期はどれくらい?
オーダーカーテンは、生地選定・縫製を行うため、既製品より納期が長いことが一般的です。
多くのメーカーや専門店では、おおよそ1週間〜3週間程度を目安に案内されています。
材質や混雑状況によって変動はありますが、「すぐに必要」な場合は既製品、「満足度を重視」する場合はオーダーと使い分けると判断しやすくなります。
採寸は素人でもできる?
家庭用の窓であれば、基本的な測り方を守れば十分に自分で採寸可能です。
重要なのは「窓ではなくレールを基準に測る」ことと、「窓の種類に合わせて丈の基準を変える」こと。
失敗上位が寸法ミスであることを踏まえると、不安な人は店舗の採寸サービスや専門スタッフのサポートを利用するとより安全です。
正しい買い方を理解して、後悔のないカーテン選びをしよう

カーテン選びは「採寸・決定・比較」の順序を踏むことで、誰でも失敗を抑えながら理想の仕上がりに近づけます。
寸法ミスや色の違和感は多くの人が経験するポイントですが、レールや開き方、生地の特徴を理解して選べば、空間全体の印象や使い勝手が大きく変わります。
購入場所やサンプルの活用も満足度を高める重要なステップです。
さらにワンランク上の仕上がりを求めるなら、プロによる提案を活用する選択肢もあります。
サンクリドーでは、お部屋のイメージやライフスタイルを踏まえた生地選びから、熟練技術による縫製、10年無料のアフターメンテナンスまで一貫してサポートしています。
後悔のないカーテン選びに向けて、ぜひプロの提案も上手に取り入れていきましょう。
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